最適な防災グッズを!ステップ⓪想定される災害を知る

家の中、家の外周のチェックをすませたら、次にすることは自分の住まいには、どのような災害が起こりうるかを考えてみることです。

いろいろな災害

災害には、さまざまなレベルがあります。地球レベルから個人レベルまで、自分はどの災害を防ぐことについて準備をするのか、しっかり考えてみましょう。

  1. 地球レベル 火山噴火による都市消滅、気候変動、地球温暖化・・・
  2. 国家レベル  東日本大震災などの大地震(近い将来、東南海、南海地震が予測されている)
  3. 県レベル  兵庫県南部地震、新潟地震、熊本地震、北海道胆振東部地震・・・
  4. 自治体レベル 水害、土砂災害、竜巻被害、豪雨による河川決壊など・・・
  5. 組織レベル 工場ガス爆発、店舗火災、列車事故、原子力発電所事故・・・
  6. 個人レベル 家屋損壊、火災、自動車事故、遭難、水難事故、詐欺被害、いじめ、病・・・

1から6までのレベルの災害のうち、あなたはどの災害が最も起こりうると思いますか?優先順位をつけることがとても大事です。※ここに「いじめ」や「病」など個人的な人災を含めていることについては、また別の機会に考えていきます。

我が家の場合は土砂災害を警戒!

理由は「土砂災害警戒区域」に入っているから。それは家を購入するときに知らされたわけではありません。住み始めてしばらくして、自治体が配布している「ハザードマップ」を見たときに知りました。

そしてこれまでの大雨の経験から、総雨量100ミリを超える大雨になると裏山の地盤がゆるんでくることがわかってきました。4年前我が家と隣接する小山の斜面が少し崩れたとき、そのぐらいの雨量だったからです。

普段から、自分の家の周辺が天候によりどう変化するかを観察しておくことが大切です。自治体からの連絡を待つのではなく、自分の経験から判断することが最も信頼のできる方法です。

テレビの速報を待ってから避難するのでは遅すぎる場合があります。テレビの速報は大まかなエリアでの観測がもととなっているためです。

自分の家の周辺がどのような状態かは自分で判断するしかありません!雨が降り続くときは、普段と違うにおいがしないか、変な音はしないか、安全なうちに川の様子を見に行くことも大事です。

家を買う時、引っ越しする時に、自分の住まいがどんなところに建っているのか、土地の履歴や特性を自分で調べましょう。誰も教えてくれません!

想定する災害を防ぐ「防災」を!

自分の住まいにとって必要な「防災」を段階的にカスタマイズしましょう。テレビで専門家が言っていることを、そのまま実践しても役に立たない場合もあります。市販されている「非常持ち出し袋セット」さえあれば安心?なわけないですよね。

住まいの形状や場所も、立地する地盤や周辺の環境も、そしてライフスタイルも人によりさまざまに異なっています。水害対策を万全にすべき人が地震に対する備えだけをしても不十分です。また、家族に足の不自由な人がいるのなら、早い段階で安全な場所へ移動する、また、指定避難所にはいかずに家に滞在し避難することも考えておくべきでしょう。

記憶のあたらしい19年10月の台風19号で、足の不自由な高齢の母親と避難所へは行かずに家に残って被災(家屋浸水)してしまった、というニュース映像をみました。家よりも安全な場所、親戚や知人の家へ早いうちに避難していば・・・助かった命もあったのではないでしょうか。

災害級の被害になるかどうかを事前に判断するのは難しいでしょう。けれども、規模の大きい台風や豪雨予想が出た段階で、親戚や知人と連絡を取り合い、いざという時には助け合うことを相談したり、避難させてもらえるか了承を得るという習慣が身についていればと思います。

また、前述の浸水被害において、家に入ってきた土砂や泥を取り除くための重機やシャベルなどの道具が不足、泥をふき取る古タオル、消毒液が不足しました。断捨離が流行するこの頃ですが、まさか古タオルが大量に必要になるなんて誰が予想できたでしょう。古タオル、我が家では捨てずにとっておくことにします。

ライフラインの断絶は、国民全員が想定しておくべき!

水、電気、ガス、通信手段。これら「ライフライン」は現代人にとっては欠かせないもの。命をつなぐものです。

9月の台風15号のときには、千葉県が広く停電し1週間以上ライフラインが復旧しませんでした。また、台風19号では都心のタワーマンションで浸水が起き、配電盤のある地下が水につかりマンションごと停電しました。

ひとが生きるために必要のものは、空気、水、食料です。ひとが呼吸を止められる限界は3分、水を飲まないでも生きられるのは3日だと聞いたことがあります。つまり、空気は3分、水は3日が限界だということ。食料はひとにより限界点が違うように思いますが、とにかく、いのちをつなぐ水を運んでくれる水道設備がもしも電動だったら・・・停電と同時に水も止まってしまいます。

水の確保をどうするか。これは全員が考えておくべき。そして、水とともに、排せつをどうするかについても全員考えておくべきです。水分を摂取したら、その分出ていくわけで、普段使えているトイレが電動だったら流れません。

まずは、水、トイレ。それから食べるものの順番で備えを準備し、防災力を上げていきましょう。

一度にフルセットそろえても、置き場がない、使えない、ほったらかし。そんな防災グッズにならないよう、ご自分の家庭に最適なものにしていきましょう。

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