日々、感染者の数が増えているこの頃です。子ども達ふたりのインフルエンザの看病が終わったと思ったら、つぎはコロナウィルス。テレビを見ていてもどかしいのは、一般の家庭では何ができるかが分かりにくい、ということ。
そこで、防災士さいまき目線で考えた「今できること」についてまとめました。
もしも家族が感染したらどうする?
先日、政府が発表しました。37.5度の熱が4日間つづいたら検査しに病院へ行くようにとのことです。けれども、その4日の間に家族間でウィルス感染してしまうことも考えられます。いまのうちに準備するべきことを3つのポイントにしぼり提案します。
- 自宅内に「病室」を準備する
- 看病するとき必要なものを準備する
- 看病するときのポイント
家のなかの一室を「病室」にする!
病人専用の部屋で看病することを「家庭内隔離」ってテレビでは言ってました。この方法はインフルエンザにかかった時と同じですから、そんなに慌てることはありません。
気を付けるポイントは・・・
〇湿度を60%以上に加湿し保つ
〇家族、全員が家の中でもマスクをする
〇看病する人が病室に入るときは、マスク、ビニール手袋、エプロンをする
〇病人は、トイレと洗面以外すべてを部屋で過ごす(つまり、食事もテレビなども病室から出てこないように)
「病室」に食事を運ぶときに注意すべきことは?
看病する人と病人とが直接会話をしないようにラインやメールなどで、食事を運ぶこと、食べ終わったことをお互いに知らせ合うのが安心でしょう。けれども、メールやライン通話などができない子供や高齢者などの場合はそうもいきません。
そのような場合は・・・
〇食事を運ぶ人は「病室」前において、ドアをノックして知らせ、立ち去る → 病人はドアを開けて食事を取りいれ、ドアを閉める。
〇食事が終わったら、ドアの外に食器をだして、声で知らせる。
〇食器をドア前まで取りに行き、食器を洗う。
役立つのは防災備蓄品でもある「使い捨て食器」!
ウィルス感染が疑われている人が使った食器を運んで洗うときに感染することも考えられます。
ピクニック用の紙皿などの食器があれば病室の中で使用済みの紙皿などをビニール袋にくるんでおくと安心です。
食器には唾液なども付いているのでできるだけ接触しないように工夫しましょう。
トイレ、洗面所を使うときに注意すべきことは?
ウィルス感染した人は「病室」を出てトイレ、洗面所を使うことになります。トイレ、洗面所を使い終わったら必ず使った人(病人)が「消毒」するように心がけましょう。
自分(病人)がさわった「トイレのレバー」「ドアノブ」「洗面所の水栓」「うがいをした後の水しぶき」をアルコール除菌して、ペーパータオルでふき取り、使用済みペーパータオルをビニール袋に入れて、使用した「歯ブラシ・コップ」と共に病室へ持ち帰りましょう。
歯ブラシ・コップ、使用したタオルは、必ず病室へ持ち帰ることを忘れずに。
タオルは使い捨てのペーパータオルをつかい、使い終わったらゴミ袋に入れてから病室へ持ち帰りましょう。
「病室」には病人専用のゴミ袋を設置しておき、病室以外に病人のゴミを捨てないこと!
病人本人が部屋にもどったら、看病しているひとは再度消毒しましょう。
「使い捨て手袋・ふきん」は看病時の必須アイテム!
病人が子供や高齢者でかつ症状が重い場合は自分でアルコール消毒できません。看病するひとが消毒を行うことになりますが、使い捨て手袋があると安心です。
普段お掃除するときに使っている、トイレ用の使い捨てペーパーなどがあれば、いつもよりもこまめに除菌をするといいですね。
ポリエチレンの手袋をしておくと安心。
我が家では防災備蓄品として置いています。
災害時の避難所生活にも役に立つ使い捨て手袋は、インフルエンザやノロウィルスの看病時にも役立ちます。
こまめな換気・清潔を保つことを心がける
病人がトイレや洗面所をつかったら、10分間ぐらい窓を開けて換気するのが良いそうです。また「病室」も、病人本人が窓を開けて換気することを心がけましょう。
また、汚れた衣服などは洗濯によってウィルスは流れていくそうです。病人の洗濯ものと、それ以外の家族のものを分けて洗う必要はないそうです。
いつもより洗濯回数を増やして、清潔をこころがけましょう。
じゃあ、一人暮らしの場合は?
お一人暮らしの方は少々大変です。食事も洗濯もおこない、自分で自分を看病しなくてはいけません。
一番困るのは食事ではないでしょうか。
病の中、買い物に行けなくなった場合を想定して、いま元気なうちにレトルト食品や冷凍食品を買いにいきましょう。
便利なのは、お湯さえあれば食べられるスープのようなもの。
宣伝ではないんですが「無印良品」の食品はかなりおいしそうです。我が家では災害備蓄品としてローリングストックしていますが、病人食としてもよさそうなスープ類がたくさんありますよ!
バナナやミカン、リンゴなどのフルーツも用意しておくとビタミンを補えます。小児科の先生が「バナナはいいぞ!」と力説していたのを覚えています。
楽しく乗り切ろう!ぜったいに感染しない気持ちを持とう!
こういう時はなによりも、免疫力が大事だとお医者さんは言います。気力、体力、免疫力。普段以上に、元気に笑って過ごし免疫力アップ!
免疫力が低下している持病のある方や、妊婦さん、赤ちゃんには特別な配慮を。
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