最適な防災グッズを!ステップ①避難するか家に滞在か

やみくもに防災グッズや備蓄品を買いそろえても役に立たないことがあります。 自分の家は、どんな災害が起こりうるかを考えてみたことはありますか?自分にぴったりの「防災」を進め、最適な「防災グッズ」を準備するために状況を設定して考えてみましょう。

状況設定:近くの避難所が開設。あなたは避難する?それとも、しない?

状況によって必要な防災グッズは変わります!

いろいろなものがありすぎて、どれが必要なのかがわかりにくいのが防災グッズ。あわてて防水バッグに放り込んでも使えないものばかり・・・なんてことにならないよう、まずはグッズの用途や使う場面を想像しながら分類してみましょう。

避難所へいく人は、まず「1次持ち出し品」を準備!

被災した1日を、まず命をまもり、安全なところで過ごすための「一次避難」。最低限これだけは持っていたい備え「1次持ち出し品」は・・・

全員、必要なもの>>  防水性のあるバッグ(リュック)に入れるのは・・・    飲料水、非常食、上靴(スリッパなど)、バスタオル(枕になる)、着替え(濡れた場合に必要)、ラジオつき懐中電灯(予備電池も)、携帯電話・スマートフォン(バッテリー・充電器)、筆記用具(黒マジックペン・ガムテープ)連絡メモ、現金(10円硬貨含む)、貴重品(家/車の鍵、通帳/証書コピー、印鑑)、身分証明書(保険証/免許証コピー)、マスクや消毒薬などを入れた救急用品セット、ポリ袋(大小合わせて10枚くらい)簡易トイレセット、ティッシュ・トイレットペーパー、ウエットティッシュ、歯ブラシ(洗口液など)暑さ寒さ対策(うちわ、使い捨てカイロ、ブランケットなど)

+ ひとによって必要なもの>> 眼鏡(コンタクト洗浄液)、入れ歯(洗浄剤)、補聴器(ケース)、持病薬(多めに)お薬手帳、介護手帳、障害者手帳、母子手帳、紙おむつ、粉ミルク、お湯、離乳食、おもちゃ、生理用品(多めに)、化粧品、ヘアゴム、帽子(ほこりを防ぐ)、ペット用品(エサとトイレ)

避難所へ向かう装備は>> 運動靴(水害の場合も)、ヘルメット(帽子)、手袋(作業用の分厚いもの)、雨がっぱ、懐中電灯(ヘッドライト)

避難所へ行かず在宅避難するときも「1次持ち出し品」を!

「1次持ち出し品」と同じものを、家の中で最も安全な部屋に持ち込む。家に居る、といっても避難です。普段通りではありません。地震の場合は余震が来ることを想定し、倒れるものがない部屋へ避難。水害の場合は、布団やタオル、軽い家電製品など濡れたら使えなくなるものは二階へ移動。風害などの場合は窓ガラスが割れる場合があるため、ガラスを補強し外用の靴を準備。家屋損壊に備えてブルーシートを用意。合わせてロープ、ビニール袋(土嚢が間に合わない場合、水を入れて水嚢として利用)などを準備しておく。

避難が長引くことで必要な「備蓄品」について

災害が起きてすぐに避難(一次避難)をした翌日、または災害が落ちついたころ家の状況を見に行きます。ライフラインが止まり家の安全が確保できそうになければ、二次避難(中期間の避難)することになります。二次避難に必要な防災グッズや備蓄品にはどのようなものがあるでしょうか。

どのくらい備蓄すべき? 水、食料、そしてトイレ。

昨今「一週間分の食料と水を備蓄するのがよい」とされていますが、家族4人の一週間分の備蓄品は相当の量になります。水は一日一人あたり3リットル要る、と言われています。ということは、3リットル×4人分× 7日=84リットル、つまり500㎖のペットボトル168本、2ℓのペットボトルだと42本、1.5ℓのペットボトルだと56本です。6本入りの2ℓ飲料が7箱いることになります。

必要な水を家から避難所へ一度に運ぶのは無理です。自衛隊の給水車が避難所など近隣にきているなら、給水車からポリタンクに保水して運ぶことになるでしょう。

絶対必要!防災グッズ その1>> ポリタンク(取っ手付きのもの。大きすぎると長距離は運べないので無理のない大きさのものを用意する)

水、食料、トイレ。この3点は必ず備えておきましょう。食料はそのまま食べられる缶詰やお湯をかけるものなど、また冷蔵庫に食品が残っていればカセットガスコンロで調理することもできます。こちらも家族の人数×3食×日数ぶんを備蓄しておくことがすすめられています。

一日3食が習慣になっている人が多いので、それに準じて考えてみます。食事をパン(朝食)、麺類(昼食)、ご飯もの(夕食)3種類をそろえるとして、家族4人の食事一週間分として考えると・・・

  • 缶入りパン 4つ×7日分 = 28缶  
  • 乾麺(カップ麺) 4つ×7日分 = 28個   
  • レトルト飯・缶詰め(おかず) 4袋/缶×7日分 = 28袋+28缶     合計すると112品。1品200円とすると、22,400円分の食品です。

2万円くらいの備蓄食品ならば、日々の安心感のために買いそろえるのもいいかもしれませんが・・・毎朝、缶入りパンを一週間食べ続けるのって、正直苦痛ですよね(^^汗 なので、なにも防災食品ばかりで備蓄食をそろえる必要なんてないです!たとえば、お米1袋(5キロ)は常に余分に買っておく、とか美味しい食パンは冷凍庫に常備しておく、とか。とにかく、普段から食べているものをいかにして非常時に役立てるか、です。

避難所での食事は個包装されたパンや飲料が配給されることがありますが、避難生活が長くなると炊き出しが行われることもあるでしょう。あたたかい豚汁やカレーライス。心も体も満たされる温かい食事は健康を維持するためにも欠かせないものです。個包装やレトルト食品だけではなく、できるだけ、普段通りのものが食せるように備蓄しておく必要があります。

在宅避難の場合は、冷蔵庫や冷凍庫に残っている食品を消費期限の早いものから調理して食すのがよいでしょう。その時に必要なのが調理器具ですよね。阪神淡路大震災の時に、町内会から支給されたカセットガスコンロにどれだけ助けられたことでしょう。それ以来、我が家ではカセットガスコンロは欠かせない調理器具です。

絶対必要!防災グッズ その2>> カセットガスコンロ、カセットガスボンベ(温かい飲み物や食事を調理するために必要です!)

そして・・・食べたら、出ます! 避難所のトイレが断水していたら大変です。断水しているトイレで用は足せません。個別でビニール袋に汚物を入れなくては。そんな時のための簡易トイレセット(防臭性の高いビニール袋と、凝固剤)を用意する必要があります。

家族4人なら一日5回排せつするとして4人×5回=20枚のビニール袋と凝固剤。それを一週間分、140枚・・・。すごい量になりますね(・・; 汚物の入ったビニール袋が一世帯140袋・・・ありえない。これは工夫の余地があります。家族ですからトイレタイムに全員が参加する、っていうのはどうでしょうか。35袋に減量できます!!

また、おすすめなのは「紙おむつ」です。それ用に開発されている商品なんですものね。吸水力抜群です。お子様が使っているのが残っていたら凝固剤代わりに使えます。また、ペット用の砂も使えそうです。吸水力のあるものをビニール袋に入れて排せつし、臭わないようにギュッとくくる。そして日常が戻るまで日陰に置いておく。それが基本です。近くの側溝や川などでしないようにしましょう!(災害時は非日常の暮らしぶりになるため、川でおしっこしたりするのに罪悪感がなくなるものです)家にあるもので簡易トイレセットを準備しておきましょう。

人の居るところで用を足すことは・・・無理でしょう。キャンプ用の小さめポップアップテントなどがあれば完璧ですが、なければ、ポンチョのような大きめの布を体にかぶって用を足しましょう。

絶対必要!防災グッズ その3>> 簡易トイレとポップアップテント(ポンチョやブランケット)

避難所利用者に必要な「心がけ」

避難所での滞在が長引くと誰もが足腰が弱ったり痛くなったりします。高齢者には段ボールベッドなど高さのあるものが適しています。また、女性の着替えなどが安心してできるようプライバシーを配慮するためのパーテーションが要ります。配慮すべき妊婦さんや赤ちゃん、障害のある方、そしてペット連れの方・・・それぞれが必要とするものがあります。

避難所内の「場所決め」をするにあたっては、ルールやマナー以上に、思いやりの「心がけ」が大事です。避難所に居る人みな被災者です。高齢者でも元気な方もいらっしゃれば、若者でも持病を抱える方もいらっしゃるわけです。人は外見だけではわからないもの。数日の滞在だとしても、思いやりの「心がけ」がなくては安心して避難できません。

まちの避難所を住民たちの「安全センター」にするために、自主防災会などが中心となり避難所でのルールやマナーを記した「避難所運営マニュアル」を準備することがのぞましいでしょう。避難所内の場所決め、配給される食品の受け渡し、トイレの清掃など、避難する住民が自らしなくてはならない役割(仕事)がでてきます。人が集まると、もめごとが起きて当然です。ルール決め、マニュアル策定を地域住民で平時から決めておく必要があります。

絶対必要!防災グッズ その4>> 「避難所運営マニュアル」と避難所利用者の「心がけ」

まとめ;最適な防災グッズを!ステップ①避難するか在宅避難か

数ある防災グッズの中から、まずは「避難」するときのものを選んでみました。2つに分類できましたよね。それは、

すぐに避難するとき持ち出すものを「1次持ち出し品」、

避難所でしばらく滞在するとき持っていくのが「2次持ち出し品」です。ポリタンク、カセットガスコンロ、簡易トイレとポップアップテント。水、食料、トイレ。絶対必要です!

そして、グッズ、とは言えませんが避難する「心がけ」が必要。

避難所は被災した人と、近隣住民による自主防災会などのボランティアとで運営していくことになります。被災者はお客様ではなく、自らも役割をになうボランティアでもあることを意識しておく必要があります。

必要なものは、すべて 平時の余裕のあるうちに準備をしましょう!!

次回、平常時から家にそろえておくべき備蓄品と、平常時、外出するときに常に持ち歩くべきもの「0次持ち出し品」などについて考えていきます。

みなさんの、防災の知恵をコメントくださいね。

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