今はなき「ひと未来館」で語るなら④震災の教訓の伝え方

阪神淡路大震災からまもなく25年経とうとしています。メディアを通して記念行事が行われることが伝えられています。

25年という節目だから大きく伝えられているような気もしますし、災害が多発している昨年からの流れで防災についていろんな形で取り上げられているようにも思います。

あらためて問いますが、災害を伝えることの意味はなんでしょうか。

災害で犠牲になった人々を忘れないために、また、その災害の経験を無駄にしないために「教訓」として次世代へ伝えるために、さまざまな形で伝えられます。

ときには、再現ドラマで。それは、どのような人々がどんなふうに災害に巻き込まれるかを疑似体験させられます。
または、災害復興にかかわった方たちがテレビ局のスタジオで対談するなど。いずれも興味深く拝見しています。

私が5年ほど勤めていた兵庫県の施設「人と防災未来センター」では、語り部ボランティアさん達が震災の被災状況などご自身の体験を来館者に向けてお話されていました。

どんな形式であっても、伝えることはとても大切なことですが、直に体験談を聞くことが最も心に残る、心に伝わる方法だと思います。

どうしても、テレビなどで観るものは、画面の中の他人事に思えてしまいます。それに、テレビ番組は放送時間が終わると、その内容が時間と共に流れ去っていくように思えてしまうのです。

人と防災未来センターにかつてあった「ひと未来館」のような、ひとによる語りから災害の話を聴くことができ、その教訓を広く人々や後世へ伝える施設が全国各地にあれば、その土地ごとに起こった災害を忘れずにいられるのではないでしょうか。

大規模な施設がなくてもいいんです。災害を経験したひとが、みな「語り部」となって伝えていく。とくに子ども達へ伝えることは一番身近で大切なことです。専門知識なんていりませんし、防災委員でなくてもいいのです。ぜひ災害経験の伝承者になってください。

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