今はなき「ひと未来館」で語るなら③ライフライン断ちで気づくこと

前回は我が息子のお話をしました。ユーマの話覚えていますか?毎日を快適に過ごすためのコツ、それは余計なことは「見ない、言わない、聞かない」そして「考えない」。

現代を生きる私たちは、あふれる情報の渦の中にいて、自分にとって必要な情報か、そうでないかを取捨選択しなくてはならない、というストレスが常にかかっています。テレビ番組だけでも多チャンネル化が進み、その上YouTube(ユーチューブ)なるものがメディアの主流になりつつあります。昭和生まれの私にとってはもう「お腹いっぱい!」と言いたくなるくらいです。

見たくないし、聞きたくないのに情報が洪水のように流れ込んで、いつの間にか自分がその流れに巻き込まれ、時間だけが奪われてしまうのです。ぼんやりとパソコンを眺めていたら数時間たってしまう、ということ、ありますよね(^^;

そんなときに、おすすめなのが「ライフライン断ち」です。電気、ガス、水道、電話を断ってみると、何が大切なのかがわかってきます。

電気、ガス、水道を使わないでいる、というのは少し難しいかもしれませんが、電話、メール、インターネットを一日断ってみるというのは、どうでしょうか。

頭の中の、時間の流れが自分が本来持っているものに変わります。普段気づきにくい呼吸や心臓の鼓動が感じられ、それに合わせて動くことができます。普段忙しくて気づけなかった体の痛い部分がわかったりします。

阪神淡路大震災のあと、阪神地域ではしばらくコマーシャルのない番組ばかりでした。それに内容といえば被災地の情報。繰り返し、繰り返し・・・見続けると気持ちが滅入ってしまいます。我が家では電気が復旧してもほとんどテレビをつけずにいました。悲惨な状況を見ると気が滅入るのと、電気の大切さを改めて実感したから・・・必要な時に電気を使おう、という気持ちがはたらいたからでしょう。

ライフラインを断たれて気づいたこと、自分が地上に生きている存在なんだ、ということを実感したのは私だけでしょうか。震災を経験したみんな、自分が地上で生きている、ということをあの時期かみしめたのではないでしょうか。ひとは、ひとりでは生きていない。この世界でひとりぼっちで生きることはできないんですもん。

頭の中の考えがまとまらない、ストレスでイライラしてしまう、疲れがとれない、そういう悩みを持っている方、多いのではないでしょうか。そんなときはインターネット、メール、SNSを少しの間、断ってみてはいかがでしょうか?自分の呼吸やリズムに気持ちを向けてみると、頭がすっきりして自分が何を大切にしているかが見えてくるのではと思います。

震災の経験は、もう二度とごめんです。けれども、あの体験があって気づかされたことってたくさんありますよね!震災を経験した方々は、ぜひ大切なこと(教訓、とも言います)を未経験の人、子ども達へお伝えください。

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