感染症の流行に備えて今できることは(2021年9月更新)

2021年9月1日。
感染者はこれまでにない勢いで増加しています。

コロナウィルス感染症が、中国の武漢で広まり、日本でも感染の兆しがではじめたころ投稿した(2020年2月)の記事を
もとにして加筆しました。

このパンデミックの拡大を知る前にどのような対策を一般家庭で行っていたかという記録でもあるので、過去の記事も消さずに置こうと思います。今後、もしも同じような事が起きた場合になにか参考になるかもしれないと思ったからです。

 

※加筆部分は、<>にて書き加えます。

※あきらかに情報が古い場合は、書き換えています。

 

2021年9月の感染状況について

<全国の主要都市では「緊急事態宣言」が発令されています(9月12日まで)。全国の一日当たりの感染者数は2万人を超えています。>

日々、感染者の数が増えているこの頃です。子ども達ふたりのインフルエンザの看病が終わったと思ったらつぎはコロナウィルス。テレビを見ていてもどかしいのは、一般の家庭では何ができるかが分かりにくい、ということ。

そこで、防災士目線で考えた「今できること」についてまとめました。

もしも家族が感染したらどうする?

先日、政府が発表しました。37.5度の熱が4日間つづいたら検査しに病院へ行くようにとのことです。けれども、その4日の間に家族間でウィルス感染してしまうことも考えられます。いまのうちに準備するべきことを3つのポイントにしぼり提案します。

  • 自宅内に「病室」を準備する
  • 看病するとき必要なものを準備する
  • 看病するときのポイント

家のなかの一室を「病室」にする!

病人専用の部屋で看病する「家庭内隔離」。この方法はインフルエンザにかかった時と同じですから、そんなに慌てることはありません。

気を付けるポイントは・・・

〇湿度を60%以上に加湿し保つ

〇家族、全員が家の中でもマスクをする

〇看病する人が病室に入るときは、マスク、ビニール手袋、エプロンをする

〇病人は、トイレと洗面以外すべてを部屋で過ごす(つまり、食事もテレビなども病室から出てこないように)

「病室」に食事を運ぶときに注意すべきことは?

看病する人と病人とが直接会話をしないようにラインやメールなどで、食事を運ぶこと、食べ終わったことをお互いに知らせ合うのが安心でしょう。けれども、メールやライン通話などができない子供や高齢者などの場合はそうもいきません。

そのような場合は・・・

〇食事を運ぶ人は「病室」前において、ドアをノックして知らせ、立ち去る → 病人はドアを開けて食事を取りいれ、ドアを閉める。

〇食事が終わったら、ドアの外に食器をだして、声で知らせる。

〇食器をドア前まで取りに行き、食器を洗う。

役立つのは防災備蓄品でもある「使い捨て食器」

防災備蓄品「使い捨て食器」

ウィルス感染が疑われている人が使った食器を運んで洗うときに感染することも考えられます。

ピクニック用の紙皿などの食器があれば病室の中で使用済みの紙皿などをビニール袋にくるんで

食器には唾液なども付いているのでできるだけ接触しないように工夫しましょう。

<肺炎を伴うので、のど越しの良いゼリー飲料、フルーツ缶詰などを事前に購入しておきましょう>

<経口補水液OS-1、アクエリアス、ポカリスウェットなどの飲料を10~15日分購入しておきましょう>

<2021年9月現在、感染者には「自宅療養」するよう指示されています(首都圏)

「自宅療養」は10~15日続くことも考慮して、食品、飲料、医薬品、衛生品を事前購入しておきましょう>

 

トイレ・洗面所を使うときに注意すべきことは?

ウィルス感染した人は「病室」を出てトイレ、洗面所を使うことになります。

トイレ、洗面所を使い終わったら必ず使った人(病人)が「消毒」するように心がけましょう。

自分(病人)がさわった「トイレのレバー」「ドアノブ」「洗面所の水栓」「うがいをした後の水しぶき」をアルコール除菌して、ペーパータオルでふき取り、使用済みペーパータオルをビニール袋に入れて、使用した「歯ブラシ・コップ」と共に病室へ持ち帰りましょう。

歯ブラシ・コップ、使用したタオルは、必ず病室へ持ち帰ることを忘れずに。

タオルは使い捨てのペーパータオルをつかい、使い終わったらゴミ袋に入れてから病室へ持ち帰りましょう。

「病室」には病人専用のゴミ袋を設置しておき、病室以外に病人のゴミを捨てないこと!

病人本人が部屋にもどったら、看病しているひとは再度消毒しましょう。

 

<コロナウィルス感染症は、吐き気を催す場合がありますので、嘔吐用の袋(消臭機能のあるものや、黒いビニールなど)を数十枚は事前に準備し、枕もとに置くようにしましょう。また、嘔吐したものを処理する場合、必ずビニール手袋をし処理すること。>

 

「使い捨て手袋・ふきん」は看病時の必須アイテム!

病人が子供や高齢者でかつ症状が重い場合は自分でアルコール消毒できません。看病するひとが消毒を行うことになりますが、使い捨て手袋があると安心です。

普段お掃除するときに使っている、トイレ用の使い捨てペーパーなどがあれば、いつもよりもこまめに除菌をするといいですね。

ポリエチレンの手袋をしておくと安心。

我が家では防災備蓄品として置いています。

災害時の避難所生活にも役に立つ使い捨て手袋は、インフルエンザやノロウィルスの看病時にも役立ちます。

<嘔吐物の処理には使い捨てペーパーのほか、使い捨てのタオル(小さめに切った古タオルなど)もあわせて準備しておきましょう>

こまめな換気・清潔を保つことを心がける

病人がトイレや洗面所をつかったら、10分間ぐらい窓を開けて換気する。また「病室」も、病人本人が窓を開けて換気することを心がけましょう。<体がつらい場合は、開けっ放しになることもあるでしょうから、今後冬にかけて毛布・布団を準備しておくこと>

また、汚れた衣服などは洗濯によってウィルスは流れていくそうです。病人の洗濯ものと、それ以外の家族のものを分けて洗う必要はありません。<が、分けるに越したことはありません。>

いつもより洗濯回数を増やして、清潔をこころがけましょう。

<また、病気の早期、回復のためにはこまめな「着替え」を心がけましょう。汗をふく、着替える、を繰り返した方がよいそうです。>

一人暮らしの場合の留意点

お一人暮らしの方は大変です。食事も着替えも洗濯も、自分で自分を看病しなくてはいけません。

<ですから、洗濯しなくてもいいように、あらかじめ10~15日分の着替えと、タオルを枕元に準備しておきましょう>

<また、食事は起き上がらなくても摂取できるようなゼリー飲料、ポカリスエット、缶詰の食品などを枕の近くに準備すること>

<体調に異変があったときに、家族や救急車をすぐに呼べるように携帯電話(スマホ)の充電器を枕元に置いておくこと>

<電気ポットや、スマートホン、パソコンなどの必需品をつなぐための延長コードをあらかじめ購入しておきましょう>

一番困るのは食事ではないでしょうか。

病の中、買い物に行けなくなった場合を想定して、いま元気なうちにゼリー飲料、缶詰め食品を10日~15日分購入。

レトルト食品や冷凍食品は、台所での調理となりますから、回復してから食べる分を準備しておきましょう。

便利なのは、お湯さえあれば食べられるスープのようなもの。

我が家ではローリングストックしているレトルト食品やなどがありますが、

病人食としてもよさそうなスープ類、おかゆ、などもご準備ください。

バナナやミカン、リンゴなどのフルーツも用意しておくとビタミンを補えます。小児科の先生が「バナナはいいぞ!」と力説していたのを覚えています。皮をむけばいつでも清浄な実が食べられる、優れものです。

<また、握力のよわっている時、缶切りは使えません。楽に開けられるもの、のど越しの良い缶詰食品をご準備ください>

 

ぜったいに感染しない強い気持ち

こういう時はなによりも、免疫力が大事だとお医者さんは言います。気力、体力、免疫力。普段以上に、元気に笑って過ごし免疫力アップ!

免疫力が低下している持病のある方や、妊婦さん、赤ちゃんには特別な配慮をお願いいたします。

日ごろの体力づくり、気持ちをあげる趣味や楽しみを持つことも「基礎体力」の一部です。
できるだけ笑顔で、感染したとしても「気持ちをしっかりと」「絶対に回復すると信じて」過ごしましょう。

 

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