私が5年ほど勤めていた兵庫県の施設「人と防災未来センター」では、震災の被災状況などご自身の体験を語り部ボランティアさん達が来館者に向けてお話されていました。
どんな形式であっても、伝えることはとても大切なことですが、直に体験談を聞くことが最も心に残る、心に伝わるものがあるように思います。
どうしても、テレビなどで観るものは、画面の中の他人事に思えてしまいます。それに、テレビ番組は放送時間が終わると、その内容が時間と共に流れ去っていくように思えてしまうのです。
人と防災未来センターにかつてあった「ひと未来館」のような、ひとによる語りから災害の話を聴くことができ、その教訓を来館された多くの人々や後世へ伝える施設が全国各地にあれば、その土地ごとに起こった災害を忘れずにいられるのではないでしょうか。